ある蔵見学の風景 --地酒のできるまで・新酒の誕生--

サァ着きました。
真四角の間に白い袋で包まれた板がわかりますか約150枚の板を締め付けその間にできた酒を流しこんで搾るわけです。タンクから徐々に送り込まれた酒は、板の間をぬってチョロチョロと流れ出します。この最初に流れててきた酒のことを「あらばしり」と呼びます。やがてタンクの酒がすべて入り込んだ段階で圧力をかけて絞ります。搾った酒を猪口にとって最初は色を見ます。青く冴えた色をしている場合、笑みが自然とこぼれます。口に含んで香味をみます。新酒の誕生です。
写真の酒はそうやって生まれた今年の酒です。このように出荷される酒を生酒といって火入れをしません。火入れを簡単に説明すると65度に酒を熱することです。火入れされた酒は貯蔵タンクに移され熟成を待ちます。半年から一年たつと酒に丸みがでて熟成完了です。秋に出荷される酒のことを冷やおろしと呼んでいます。
以上で見学の終了です。出来上がった酒とともに酒粕がでますが、最近酒粕がでない酒造りが開発されています。米を液体化することで粕がでないようにする技術です。
最後に伝統技術の酒造りとは米をヌカにすること、粕にすること、そして酒にすることの3つの分解にあることを申し添えておきます。

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