香露 (こうろ・熊本県)

「酒の神様」野白金一博士を迎え、酒造技術向上のため県内生産者が共同設立。高品質の工夫に溢れ、全国の吟醸造りをリードした。協会9号酵母発祥蔵の酒は、香り芳醇でまるく「香露」の名そのもの。
会社名/株式会社 熊本県酒造研究所
創業年/大正7年
杜氏/松本 秀行(筑後)

造り
阿蘇源流の清冽な伏流水を仕込水に使い、米は良質の肥後産米を主に、大吟醸酒には全量兵庫県産の山田錦を使用しています。蔵内平均精米歩合は63.5%、温度管理を重点的に実施し、もろみや製品となってからも品質維持に努めています。吟醸造りでは二重桶式の仕込方法や上槽時の首吊り法(袋吊り法)などの創意工夫を数多くこらし、当蔵開発で全国の蔵元で使用されている「熊本酵母」を使用した香り高い高品質の酒を造っています。
歴史
明治42年、熊本酒の主だった赤酒(灰持酒)から清酒への切り替えの必要性が強まり、県内生産者が力を合わせて酒造り研究所を設立し品質向上に努めました。大正7年に株式会社とし、翌年に後に社長となり”酒の神様”とも称される野白金一氏を技師長として迎えました。以降、酒の品質は目覚しく向上し全国一位も度々獲得するようになり、また麹室の「野白式天窓」の考案や「野白式吟醸造り」を築きあげ、吟醸用「熊本酵母」の開発など全国の高級酒ブームに大きく貢献しました。
環境
熊本市は九州のほぼ中央に位置し、人口は約65万人、商業と農業が主体で工業、漁業がこれに続きます。近くの名所には規模壮大な熊本城や水前寺公園など、阿蘇の雄大な景色と天草の松島的景観、球磨川下りやエキゾチックな天主教など、自然環境にも恵まれて見どころもいっぱいです。「香露」はもともと県内の酒造技術向上のために設立された”研究所”で、現在の蔵は大正11年に建てられたものです。
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