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御前酒 (ごぜんしゅ・岡山県)

三浦藩の城下町勝山で、創業時より藩公に酒を献上。旭川の清らかな伏流水に、「幻の酒米」と言われる「雄町」へのこだわりが、すっきりした旨酒を醸す。地域文化を担う蔵元は、酒蔵コンサートも主催し好評。

会社名/株式会社 辻本店
創業年/文化元年
杜氏/原田 巧(備中)



山廃昔造り
純米
食中醇酒 -2.0〜-4.0



造り
蔵元の裏手を流れる旭川の清らかな伏流水はやや軟水系の水です。この豊かな水と地元岡山県を代表する酒蔵好適米「雄町」と中心にした良質な米で造られる「御前酒」は地元・備中杜氏の流儀をそのまま受継いでいます。「雄町」は酒蔵好適米の王者といわれる「山田錦」の親株でもありますが、稲の高さが150cm近くにもなり、栽培の難しさから一時期は跡絶え”幻の酒米”ともいわれた米です。今後は、さらにこの「雄町」の使用量を増やしていきます。
歴史
勝山は明和7年(1771)以来、三浦藩二万三千石の城下町として、また宿場町として栄えました。「御前酒」は文化元年(1804)、創業時より藩公に献上し、いわゆる「御膳酒」となりました。通常はお城の使いがお酒を買い求めにきましたが、正月、出陣式、新酒ができあがった時などは、献上行列を仕立てて納められたと伝えられます。明治以降酒名を現在のものとし、特に高級酒に力を注ぐとともに、観光客への酒蔵の開放、懐石料理、酒蔵レストランなどをオープン。酒蔵でのコンサートなど文化的な活動も行っています。
環境
中国山地の奥深く岡山県勝山は人口約1万人の林業の町。西日本一の名瀑「神庭の滝」があり、その周辺には野生のサルが群れ、冬は雪に閉ざされる自然豊かなところです。町の中央を流れ瀬戸内海に注ぐ清流・旭川を背後に旧出雲往来に添う「御前酒」蔵元の白壁土蔵造りの酒壁を中心にした街並みは、しっとりとした静かなたたずまい。かつての宿場の面影をしのばせます。



御前酒