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嘉美心 (かみこころ・岡山県)

万葉集に歌われた「吉備の酒」。その伝統を育む備中杜氏の故郷・寄島の蔵元は、温暖な瀬戸内海において遠くアルプスに準ずる冷涼な蔵環境を保つよう配慮。米をふんだんに使って醸す、甘口を極めた旨口の名酒。

会社名/嘉美心酒造 株式会社
創業年/大正2年
杜氏/大島 修一(備中)



絹こより
純米造り 淡麗甘口
食前 -35.0前後

ほんのりとした甘味を柑橘類を想わせるシャープな酸味が包み込み爽やかさとなめらかさを感じさせるお酒です。

渚の歌
特別純米 淡麗中口
食中爽酒 -2.5

渚に打ち寄せるさざなみのように、さりげない甘さが軽やかに寄せては返す、なめらかな純米酒。


減農薬朝日米
淡麗甘口
食中醇酒 -5.5

減農薬栽培で大切に育てた朝日米で醸された酒は、ほんのりクり―ミーな香りのする軽やかな味わい。

桃花源
特別純米 濃醇甘口
食中醇酒 -10.0

桃源郷を思わせる艶やかな飲み口の旨口純米は、風光明媚な瀬戸内に浮かぶ寄島ならではの賜物。


木陰の魚
純米 濃醇甘口
食前 -65.0〜-80.0

お米から醸されたとは思えないような不思議な飲み口。杏〔あんず〕のような香りをもった爽やかな酸味が広がります。 


造り
嘉美心の特徴は大きく分けて二つあります。第一の特徴は米をふんだんに使うということです。単に精米歩合を上げることにとどまらず、酒粕をたくさん出します。一番ポピュラーな純米酒でも精米歩合58%、粕歩合40%前後を基本にしています。第二の特徴は徹底した冷房管理システムと空気清浄器で常にクリーンな空気を送ることです。温暖な瀬戸内の地にあたって、アルプス山麓に準じた環境での醸造とその後の管理が完璧となっています。
歴史
寄島という地名は神功皇后が三韓からの帰途に立寄られたという故事からついたといわれています。雨が少ない土地柄、古くは奈良時代から塩づくりが行われ、その後、内海の港町として栄えました。「嘉美心」は酒蔵としては比較的若く、大正二年の創業です。二代目松三郎は酒造りに並々ならぬ情熱を傾け、また信心深く、「身も心も清らかにして御酒を醸したい」との願いから神心と同音の言葉を酒銘にしました。また備中杜氏の中心地として酒流儀の保護伝承には今も町をあげて力を注いでいます。
環境
寄島町は岡山県西南部の瀬戸内に位置する穏やかな海辺の小さな町です。県内有数の漁港でもあり、ガザミ(カニの一種)、シャコ、チヌなどが代表的な魚種です。町内にはその関連業者が200軒もあります。この寄島町の中心にある「嘉美心」の蔵は、「秘宝閣」と「渚の蔵」が並立してあり、4℃と15℃以下に管理された各ブロックで構成されています。構内には備中杜氏の研究史跡である酒造研究会館跡と杜氏の繁栄を偲ばせるその前庭が残っています。



嘉美心