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浦霞 (うらかすみ・宮城県)

「塩竈神社に御神酒を献上せよ」と伊達藩の御下命を受けたのが蔵の始まり。松島湾を抱く塩釜に270余年、東北の地酒の雄として君臨。地米にこだわり、南部杜氏の技で「幻」と賞賛される美酒を生む。

会社名/株式会社 佐浦
創業年/享保9年
杜氏/平野 重一(南部)



生一本
特別純米 濃醇中口
食中醇酒 +1.0

宮城県産ササニシキのみを使用したこだわりの純米。ふくらみのある豊かな味わいを楽しみたい。


純米吟醸 淡麗中口
食中爽酒 +1.0

12号酵母発祥蔵の、すぐれてバランスのとれた美酒。淡麗な中に上品な旨味と香りが溶け合う絶品。



造り
戦後の物不足の頃より、高品質の酒造りを目指し、名杜氏とうたわれた平野佐五郎に酒造りを任せ、米を磨き、設備を整えました。現在では佐五郎の甥の重一氏があとを任されています。原料米は主に宮城県産のトヨニシキ、ササニシキ、ひとめぼれを平均精米歩合60%まで磨き、仕込み水は松島湾近くのやや硬水の井戸水を使用しています。酵母は自家酵母(浦霞酵母)を用い、低温でじっくりと時間をかけて発酵させます。各段階において基本に忠実に丁寧に造ることを心がけています。
歴史
藩政期の塩竈は藩主伊達氏の崇敬篤い塩竈神社の門前町として、また仙台の海の玄関口として諸税免除等の恩恵を受けながら大いに発展しました。訪れる多くの旅人のために旅篭や歓楽街が神社の門前近くに軒を連ね、活況を呈していたといいます。蔵元佐浦家の初代・富右衛門は、はじめ麹製造業を営んでいましたが、1724年に酒造株を譲り受け、以来塩竈神社の御神酒を醸しつづけてきました。明治時代には海路を利用した三陸海岸への出荷も盛んだったようです。
環境
塩竈市は松島湾に面した人口6万3千人ほどの港湾都市です。古くより商港として栄え、東日本でも有数の水揚高を示し、水産煉製品生産では日本一の生産量を誇っています。また、奥州一ノ宮塩竈神社があり、名勝松島観光の入り口として年間100万人を超える観光客が訪れます。蔵元は観光桟橋からもほど近いところにあり、数十年前までは蔵の裏手まで船が入り、荷の積み下ろしを行なっていました。敷地内には江戸時代末期に建てられた土蔵や大正時代の石造りの蔵があり、今でも仕込み蔵として使用しています。



浦霞